本当に働きやすいサロンはどこだ?「美容師が働きたいと思う美容室ランキング」専門サロンランキング編を徹底分析!

[記事内外にPRを含みます]

先日リリースした「美容師が選ぶ働きたい美容室ランキング」ですが、かなり多くの方から反響をいただきました。
今回は、その詳細編第1弾ということで「専門サロンランキング」部門を分析していきます。

ランキング調査で驚きだったのが専門サロンが総合ランキングでも上位を獲得したことです。
アートネイチャー、アデランス、QBハウスといった専門サロンは知名度こそ高いものの、美容師の方からすると敬遠されがちかと思っておりました。

投票の内訳を見てみると、女性からの支持が大きく、特に働き方を重視する美容師の票を集めたようでした。ワーク・ライフバランスなど働き方改革が叫ばれる中で美容師も例外ではないということでしょうか。

ランキング自体の分析と合わせ、ランキング上位サロンの採用、制度の特徴なども拾っています。
ぜひ読んでみてください。

現役美容師が選ぶ 働いてみたい美容室ランキング2018:専門サロンランキング

早速ですが、分類別ランキングの専門サロン部門のランキングを見てみましょう。
「総合」となっている右の欄は総合ランキングでの順位になります。なんと、総合ランキングの上位20サロンに4サロンが入っていました。

並み居る有名サロンがノミネートされている中で、専門サロンがこれだけ上位にランクインしたのはちょっと衝撃ですね。

専門サロンランキング1位はアートネイチャー

専門サロンランキングで1位となったのは総合ランキングでも8位にランクインしたアートネイチャーです。
2位のアデランスとともに業界の2大巨塔として知名度が高く、おそらく知らないという方はいないのではないでしょうか。
アデランスが上場廃止となったため、ウィッグ業界では唯一の上場会社となっています。
また、厚生労働省が認定する女性が活躍する企業として「えるぼし」マークを取得するなど働きやすい環境を整えているようです。

専門サロン投票者の内訳を分析

今回の記事ではランキング結果をより深掘りして考察するために、投票者の内訳を分析していきます!
投票者229人中、専門サロンで働きたいと投票した美容師は52人と全体の23%ほどとなっていました。

女性の支持を受けた専門サロン

男女別で見てみると、半数以上の投票者が女性で占められており、全体の投票者が男性が多いことを考慮すると女性美容師の方の専門サロンへの関心が強いことがわかります。

専門サロンがワーク・ライフバランスを重視する美容師の受け皿に

また、転職時に「キャリアの魅力」として重視するポイントを聞いた質問では、「ワーク・ライフバランス」を求める割合が全体の投票結果と比べ圧倒的に高い結果となりました。
全体的にもワーク・ライフバランスへの重視度は高かったのですが全体では30.6%の方が重視したのに対して、専門サロンに関心がある層では42.3%の方がワーク・ライフバランスを最も重要なポイントとしてあげていました。
それだけ、専門サロンがワーク・ライフバランスを保ちながら働きやすいという認識が広がっている裏付けかもしれません。

ランキング本編でも紹介した、転職軸別ランキングではワーク・ライフバランスを重視する美容師が選ぶ美容室として「スヴェンソン」が1位にランクインするなど、専門サロンが軒並み上位にランクインしていました。
スヴェンソンは過去KAMIUでも取材をしたことがありましたが、週休二日制で残業がほぼなく、お昼休憩も必ず取得できるなど働きやすさ満載の環境でした。
休みがしっかり取れる、残業なく帰れるということは、子育て中の方やプライベートを充実させたい方にとっては非常に重要なポイントだと思いますが、通常のサロンではなかなか実現できていません
今回専門サロンに人気が集まった背景には、こういった就労環境の改善に追いつけていない通常サロンの現状があるかもしれません。

※過去記事:羨ましい!スヴェンソンで働く美容師の充実したワーク&ライフを突撃取材

■転職軸別ランキング:ワーク・ライフバランスを重視する美容師が選ぶ美容室ランキング

ランキング上位サロンの求人情報を徹底比較!本当に働きやすい美容室はどこだ?

今回専門サロンランキングの上位にランクインした、アートネイチャー、アデランス、QBハウス、スヴェンソン、イレブンカットの求人情報を比較してみました。
募集要項から、年間の出勤日数、想定年収、想定時給を算出してみると、ランキングとは違った面白い結果が出てきました。

■専門サロンランキング上位サロンの募集要項まとめ※年間出勤日数:月間の休日+長期休暇(募集要項に記載があるサロンのみ) 月の休みが選択できる場合は取得できる最大の休日で計算した
※想定年収:募集要項の月収の下限値に12ヶ月をかけて算出 ボーナスは金額が不明なため考慮しないことにした

想定年収が一番高くなるのはイレブンカット

あくまで、募集要項からの算出ですが、最も想定年収が高くなったのはイレブンカットでした。
月収を下限の27万円で想定して324万円という結果となりましたので、これだけで美容師の平均年収を大きく超えています。
また、ボーナスも20~100万円支給とありましたので、実際はさらに稼ぐことができそうです。

時給換算で最も稼げるのはスヴェンソン

年間の出勤日数などを考慮し、時給換算で考えたときに一番稼げるのはスヴェンソンでした。
年間休日が119日と多く、月給の下限値も23.4万円と高水準のため時給換算では1,427円という大変コスパの良い結果になりました。
ボーナスや有給なども考えると更に効率的に稼げるサロンかもしれません。

美容室業界全体に働き方改革の波が迫っている!?

いかがでしたでしょうか?
専門サロンランキングの詳細を振り返りましたが、やはり募集要項などを見てみるとどこも非常に働きやすそうな環境を整えているようでした。
一方で、通常のサロンでは週休二日制、有給取得、時短勤務などといった制度を導入できているところは少ないかと思います。

求人難が続く中で、「働きやすい環境を整える」ことは大きな訴求ポイントになっており、働く環境が不十分な美容室は求人が成功せず店舗経営にも影響をきたしてしまう。実際にそういった事例も出てきています。
美容室業界においても「働き方改革」の流れは確実に迫ってきていそうです。

ランクインサロンの求人情報まとめ

下記にランクインサロンの求人情報を採用HPからまとめました。
※2018年12月時点の情報になりますので、応募の際はご自身でご確認ください。

アートネイチャーの求人情報

項目詳細
職種正社員理容師・美容師
雇用形態正社員
給与 月給210,000円~250,000円
別途、歩合+賞与
勤務時間9:40~18:40
休日・休暇週休2日制

アデランスの求人情報

項目詳細
職種ヘアスタイリスト(理・美容師)
雇用形態契約社員 ※正社員登用制度有
給与月給:218,000円~251,000円(25才〜45才の場合)
賞与:会社および本人の実績により支給あり(前年実績:年2回)
勤務時間 平日 9:45~18:45
土・日・祝 8:45~17:45
※実働8時間 内休憩1時間
休日・休暇 完全週休2日制(原則火曜日定休+その他1日)
夏期4日間、冬期5日間(年末年始12/31~1/3+その他1日)

QBハウスの求人情報

項目詳細
職種カットスタイリスト
雇用形態正社員
給与250,000円~450,000円
勤務時間10:00〜20:00(※正式配属後は店舗によって異なります)
休日・休暇 月6日~10日(選択制)

スヴェンソンの求人情報

項目詳細
職種メンズウィッグスタイリスト
雇用形態正社員
給与 ■給与:23.4万円~30万円
+賞与年2回(5月・11月)
勤務時間 平日/早番:9:45~19:15(休憩90分)・遅番:10:45~20:15(休憩90分)
土日祝/8:45~17:45(休憩60分)
※店舗により若干異なる
休日・休暇 ■年間休日119日
週休2日制/夏季(6日)・冬季(2日)・年末年始(3日)

イレブンカットの求人情報

項目詳細
職種スタイリスト
雇用形態正社員
給与月給27万円~
※地域・条件により異なる 昇給年1回(お給料が毎年UP!)
賞与年2~3回(美容業界にはほとんどない!実績20~100万円)
勤務時間9:30~20:00 ※地域により異なる
(休憩60分+さらに30分追加でゆっくり休めます♪)
実働9時間
※残業代もしっかり支給!
休日・休暇月7日
夏休み5連休・冬休み4連休