美容師が独立して失敗したときのリスクとリスクを減らす選択肢を紹介!

[記事内外にPRを含みます]

こんにちは!美容師として日々実力を磨いて独立・開業を目指している方多いと思います。ただし簡単に開業できる訳ではありません。美容師が独立することは当然ながらリスクがあります。リスクを恐れず独立することは勇気がありますが、美容師の場合は向こう見ずで独立してしまったリスクを抱えてしまう事が多いのです。この記事ではそんな美容師の独立のリスクや失敗・離婚などについて詳しく解説していきます。

美容師として独立することのリスク

出典:https://www.flickr.com/

美容師として独立することには大きなリスクがあります。ここからは何が美容師として独立することのリスクとなるのかを詳しく解説していきます。

美容師が独立して成功するのは難しい

美容師というのは労働環境があまりよくない業界です。朝は早くに出勤して夜遅くまで働きます。東京の場合だと給料も18万円前後が多く、スタイリストとして活躍していても25万円前後の給料しか貰えない場合もあります。美容師の離職率はとても高く1年で5割、3年で8~9割の離職率だと言われています。そのためサロンに勤務している美容師の方の大多数は将来的な独立を目指しています。

ただ一生懸命頑張って美容師として独立することになっても成功するのは難しい現実があります。美容室は年間10000軒開業して8000軒が廃業すると言われています。現在は美容市場の規模は年々縮小しており、美容室が増えてもお客さんは減っているという不思議な現象が起こっています。

独立しても成功するのは一握りの人間なのです。

独立しても成功する保証はないので、最近は安定志向も相まって独立しないという選択をとる人も増えています。ただそれでも給料が劇的に上がる訳ではないので裕福とはいえない生活を続けることとなります。

独立資金を集めることが大変というリスク

美容師が独立しようと考えた場合、独立資金を集めるのが大変です。独立して美容室を開業するとなると約1000万円前後の開業資金が必要となってきます。美容師の平均が280万円前後なので貯金して貯めるのはほぼ不可能です。親族からの借り入れも現実的ではないでしょう。そのため金融機関から借金をして借り入れなければなりません。美容師の場合は日本政策金融公庫から借りるのが一般的でしょう。その際は事業計画書を書く必要があります。事業計画書とは自分が開業したいお店のプランで、客単価や来店客数計画や返済計画のことです。こんお事業計画書をしっかり書かないと門前払いを食らってしまいます。

このように開業資金を集めるためには様々なステップを踏む必要があります。

独立したら集客が大変というリスク

念願叶って独立してお店をオープンしてもお客さんが来てくれるかが分かりません。集客ができるかどうかがポイントとなってきます。

集客のあてはこれまで自分が担当していたお客さんがポイントとなるでしょうが、顧客の引き抜きはほとんどの美容室の就業規則で禁止されています。美容室側としてもお客さんが減ってしまうと売上が減ってしまうので死活問題なのです。自分が担当していたお客さんに独立後のお店の情報を伝えることが発覚すると損害賠償請求を受ける場合もあります。そのためfacebook,インスタグラム、ツイッターなどのSNSでお客さんとつながっておく必要があります。

美容師はこれまで技術面を中心に磨いてきたために、集客の知識が皆無です。集客センスがある人はうまくいくでしょうが、基本的には集客の勉強をする必要があります。マーケティンングの本を買って自分の美容室経営に当てはめて勉強するのもよいでしょう。

ただどこの美容室もチラシを配ったりすることしか集客をしていないので、面白い集客をすれば目立って差別化につながりお客さんが来てくれる可能性があります。インターネットを使って開業前にコツコツブログを運営していくことも費用対効果が大きいかもしれません。

これまで担当していたお客さんが来てくれないなど集客面で問題がある場合は正直美容室を運営していくのは厳しいです。自分の腕の自信がない、自分の腕を客観的に把握できない美容師は独立しない方が賢明です。

物件を選びが難しいリスク

美容室経営が成功するか否かは物件選びにかかっています。お客さんに自分の美容室の存在を認知させることができるかがポイントとなります。物件の知識がないと廃業に追い込まれてしまう可能性があります。表通りに面しているか居抜き物件であるかなどがポイントといってもよいでしょう。またいい物件であっても金額を把握できていなかったりすると当初の計画が狂ってしまいます。逆に安すぎてラッキーと思っていたら居抜き物件だったなんてこともあります。周辺情報を徹底的に集める事が重要になってきます。

相談する相手がいないリスク

美容師として独立すると孤独になっていきます。独立するというのは経営者になるということです。経営者の悩みは理解されにくいです。自分の事業の悩みを美容師やサラリーマンに相談しても人間なのでどうしても嫉妬心があって相談相手になりません。なのでどんどん孤独になっていって相談相手がいないという状況に陥ってしまいます。最初はとても孤独に感じて耐えられないかもしれません。日々やるべきことをコツコツと行い孤独に慣れていくしかありません。

美容師として独立して失敗したら

出典:https://www.flickr.com/

美容師として独立しても失敗することはあります。これほどまでに美容室の数が多いので可能性が高いです。では美容師独立して失敗してしまった場合はどうなってしまうのでしょうか?

借金を返す必要があるリスク

独立して失敗したら借金して開業した場合は当然返済する必要があります。開業にかかった資材、土地などを売却して借金返済に充てるしかありません。それでも借金を返すことは簡単ではありません。新しい仕事を探してきて、早く稼いで借金を返していく必要があります。ただサロンに雇われたとしても給料はおそらく安いままですし、他業種に就職するといってもなかなか簡単には職につくことはできないでしょう。借金を返すというのはとても辛い道のりなのです。

離婚するリスク

独立して失敗した場合、結婚して奥さん、子供がいる場合には離婚する可能性が高いです。借金を返済する場合には妻子に満足な生活、教育を与えてあげることは難しくなります。そうなってしまうと離婚という可能性が見えてくるのも当然だといえるでしょう。

独立する前に知っておきたい選択肢

出典:https://www.flickr.com/

簡単に借金して独立して開業して失敗してしまったら元も子もありません。リスクを背負う前に独立前に知っておきたい選択肢を紹介していきます。

面貸しという選択

面貸し美容師という言葉をご存じでしょうか?面貸しとは独立した美容師が個人事業主となってサロンと業務委託契約を結びサロンのスペースを貸してもらい、お客さんを呼んで施術をするというスタイルです。面貸しの際にサロンに支払う額は1時間1500円といった時間制と売上の何パーセントをサロンに支払うという還元率の2つパターンがあります。

面貸しは開業資金が必要ではなくレンタル料を払うだけでよいので金銭的な負担が一気に減ります。サロンに勤めるより大幅に還元率が高いので実力のある美容師はいくらでも稼ぐことができます。面貸しを行って資金を貯めてから開業するという方もいらっしゃいます。

面貸し美容師のためのサービスが増えている

独立するリスクが大幅に少なくなるため面貸しをする美容師は増えてきています。そのような背景の中面貸し美容師のためのサービスが出てきています。

面貸し美容師のための美容室予約・シェアサロン検索サービスである「AIR SALON」。「AIR SALON」には面貸しをしてくれる美容室が多く掲載されています。地域を検索して面貸しをしてくれる美容室をチェックし見学申請、予約し当日は予約したサロンでサービスを行うというサービスです。すべてオンライン上で行うためわざわざ美容室を訪れる必要がありません。

還元率100%の面貸し専用の美容室

驚くべきことに還元率100%の面貸し専用の美容室も登場しています。明治神宮駅近くにある原宿KYビルにオープンした「H+」。月11万円で使い放題・諸経費以外は売上100%還元のサロンです。スポット貸しも1時間1000円から提供しています。「H+」についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので是非一度ご覧くださいませ。

フランチャイズという選択

独立する選択として有名サロンのフランチャイズとして独立するというのがあります。フランチャイズの場合は会社が資金を出してくれますので資金面でのリスクが大きく減ります。

豊富な資金力を背景に物件も人通りが多い場所が多いので集客の面で自分で独立するよりも容易になってきます。経営のノウハウがありますので成功例をしっかり学ぶことができるという利点があります。

ただし自分のオリジナル性が取り入れられないので面白みを感じないというデメリットもあります。ロイヤリティを支払わなくてはならないのもデメリットになります。

まとめ

ここまで美容師独立のリスク・失敗・独立を後悔しないための選択肢を紹介してきました。美容師として独立して開業することはリスクが高いです。少子化の影響で美容室を利用するお客さんの数・頻度が減っていくと予想されるためこれから独立を考えている人にとっては厳しい時代が到来したと言えます。やみくもに開業を考えるのではなく面貸しなどの選択肢を考えることが賢明でしょう。ただ現代社会はインターネットという大きな武器があります。SNSやYouTubeの使い方によってはいくらでも集客ができます。あなたがYouTuberのように美容技術などを動画に撮ってアップロードすることで店舗を全くもたなくても集客することが可能です。広告収入を稼ぐこともできるので稼ぎの選択肢が更に増えてきます。

KAMIUでは独立を検討している美容師の相談も承っております。
こちらのLINE@までお気軽にご相談くださいませ