美容室経営に成功・失敗するオーナーの特徴は?

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こんにちは!美容室のオーナーになると経営が大変ですよね。どんなオーナーになれば成功することができるのでしょうか?この記事では成功するオーナー、失敗するオーナーの特徴などを紹介していきます。

成功する美容室オーナーの特徴

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まずは成功する美容室オーナーの特徴を紹介していきます。あなたはどれくらい当てはまっていますか?

仕事が好き

どの業種、仕事にも言えますが成功している人はめちゃくちゃ努力、勉強しています。これは間違いない事実です。常人には理解できないレベルで努力しています。よく「努力が報われるとは限らないが成功している人は皆努力している」と言われますがあの言葉は本当です。努力してなさそうに見える人でもめちゃくちゃ努力しています。本人の美学で努力を見せたがらないだけか、努力を努力と思っていないだけです。まずこのことを理解しましょう。

そして努力のやり方にも心理面が大きく影響しています。結果が出ない人には「俺は何時から何時まで働いている」といって自分が努力したと思っている、周りに誇張する人がいますが、それは努力ではなく耐えているだけです。耐えているだけなので些細なことでも発見することが少なく仕事のレベルアップもできません。仕事のレベルアップができれば必ず結果はでるはずです。世の中は厳しいですがそこまで残酷ではありません。

結果が出る努力家は大変なことはあっても心のどこかで楽しいと思っています。自分が今やっていることを愛しています。なのでまず好きになることが大切です。

美容室経営者の人が結果を残そうとおもったらまず美容室経営を好きになってください。好きなことはどこまででも続けることができます。また最初に好きでない、苦手だと感じていてもめちゃめちゃ努力していれば次第にランニングでいうランナーズハイのような状態になっていき、仕事、勉強が楽しくなります。そうすればできること、わかることがどんどん増えてきて結果としてお客さんに喜ばれどんどん収入が増えてきます。

数字に強い

成功する美容室のオーナーは数字に強いです。常に数字で物事を語るクセができており、部下にも数字で物事を語らせるようにします。チーム全体の数字への意識が高まれば、目標達成へ執念も強くなります。数字という客観的基準のもとに判断を下すのでトラブルも起きにくくなります。

お客様第一主義

成功する美容室経営者のお店はお客様第一主義です。とにかくお客様が喜ばれることを徹底して追及します。ひとつひとつの業務の中でお客様がどのように感じるかを細かく察知することを日々意識していることは、長い目で見ればものすごい差になってきます。生き残る美容室はこれができていることは間違いありません。

人がやらないことをする

成功する美容室のオーナーは常に人がやらないことをするように意識しています。常識による縛りがありません。

人と同じことをやるのは時間の短縮にはなりますが、長い目でみれば発展を防ぎます。人と同じことをやると、同じことをやる人がどんどん増えていくということは参入障壁が低いということですし、結局行き着く先は価格競争になります。価格競争になれば利益はどんどん少なくなります。そうすれば資本が少ない美容室が淘汰されていきます。

某超有名美容室のオーナーは常に人と違うことすることをモットーにしているそうです。最近でも少子高齢化に伴い美容師を高齢者の家まで派遣して美容施術を行うサービスを始めました。人と違うことをするということは不安がつきまといますが当たったらとんでもない成功を引き寄せることができます。

従業員を家族のように大事にしている

成功している美容室は従業員を大事にしています。企業でもそうですが従業員の幸せを追求する経営者の会社はものすごく伸びます。理屈では説明するのが難しいですが、そのような傾向にあります。逆に外ではいい人のように振る舞って裏では従業員の人格を無視するようなことを行っていた会社はいずれ業績を落とす傾向にあります。某飲食チェーン店などが例です。

美容師の労働環境お世辞にも良いとはいえません。だからこそ美容室の経営者は労働環境を良くし、従業員の地位向上アップに努めることで他社との大きな差別化になる可能性があります。

税金についての知識が豊富

これまでの雇われ美容師との大きな違いは自分で税金管理する必要があるということです。

個人事業税、住民税、消費税、その他保険等の管理を自分で行わなくてなりません。これは結構大変です。

ただ税金管理についての知識の有無は単純に勉強しているかしていないかです。誰しも最初から税金についての知識はありません。勉強しましょう。

失敗する美容室オーナーの特徴

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今度は逆に失敗する美容室のオーナーの特徴を紹介していきます。基本的には成功する美容室のオーナーと逆のことをしている人が失敗する美容室のオーナーと考えてください。

資金がなくなる

失敗した、潰れたということは資金が回らなくなったということです。資金がなくならない限り美容室は運営できます。資金がなくなる原因はたくさんあります。人件費が高かった、材料費に無駄があった、見通しが甘かったなどが挙げられますが、これらの敗因を一言で言い表すと準備不足ということになります。これから美容室のオーナーになる人は念入りに準備をしましょう。

顧客が少ない

元々働いていたサロンの固定客が少ないのに独立しても成功しません。独立がうまくいくかどうかはこれまでの固定客がお店に来てくれるかにかかっています。

しかし基本的にこれまでの固定客を前に働いていたサロンから自分のお店に引き抜くのは禁じられています。サロン側からしたらお客さんが少なくなり売上が減るのは大問題です。

ただあなたの美容施術が好きな人は距離、料金の問題がなければ必ずあなたのお店に来店してくれます。固定客が多い程独立後はうまくいくでしょう。つまりお客さんに誠心誠意向き合うことです。お客さんはちょっとしたことで離れていく可能性があります。

交渉がうまくない

美容師の人は職人気質であることが災いし、交渉があまりうまくありません。美容師の交渉のやり方として自分が売りたいものを強引に売りつけようとしてしまう傾向があります。

またお客さんから「あ!この人この商品を売りつけたいんだな」と簡単に見破られるような行動をしてしまいがちです。こうした結果一人お客さんを逃してしまうことになります。

交渉がうまくなるためには場数を踏むか、自分で本や動画などで交渉の勉強をすることが大切です。

勘違いしていた

勘違いによって美容室のオーナーとして失敗してしまう人が多いです。

まず美容室を開業しただけで自分は経営者だと勘違いしてしまうパターンです。これから様々な困難が待ち受けていることも予期できずに「俺は経営者だぞ!」なんている人もいます。このような人はすぐ潰れていきます。

軌道に乗ってきた美容室のオーナーも勘違いに陥りがちです。美容室のオーナーとして生計を立てていくということは本当に大変です。これまで様々な苦労を乗り越えてきたことでしょう。そんな苦労人ほど勘違いの罠にはまります。勘違いした経営者が困難な状況に陥るまでには2年もかかりません。どんどん従業員との心のズレが生じてきます。サービスの質も徐々に落ちていけば2年も経てば大きなレベルダウンとなります。

集客してない

頑固な職人気質な人だと腕がよければお客さんは来てくれるはずだからと考えて集客しない人がいます。物が良ければ売れるという考えですね。しかしこの考え方はもう通用しません。技術を最大限に高めることは当たり前ですが、集客(アピール)をしなければお客さんは来てくれません。また集客をしないのは経営者の怠慢だといえます。

高すぎる美容機材を買ってしまった

美容器具の値段は千差万別です。高い美容器具を買ってしまった場合、開業費用を圧迫します。見栄を張って高い美容器具を買っても後々後悔します。まず大事なのはきちんとお客さんに施術できる美容器具を使用しているかどうかです。それを基準に購入を考えましょう。

美容室のオーナーは儲かるのか?

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美容室のオーナーは実際儲かっているのでしょうか?開業した美容室が軌道に乗って大きくなれば雇われ美容師の時代よりは儲かります。ただ実際にいくら儲かるのかはお店の売上しだいとなります。

月200万円の売り上げがあったとしてシュミレーションします。以下は費用の内訳となりますが数値には個人差がありますので調整してみてください。人件費は小規模の場合は35パーセント前後ですむでしょう。サロンが大きくなれば人件費の割合は45%に近づきます。

  • 人件費35%→70万円
  • 材料費10%→20万円
  • 水道光熱費10%→20万円
  • 広告宣伝費10%→20万円
  • 家賃12万円
  • 毎月借金返済10万円

トータル費用は153万となり利益は42万円残ります。ここから税金が引かれますので30万前後が残ることになります。あまり儲かっているとはいえませんよね。特に毎月の返済額は利益を相当に圧迫します。なのでどんどん売上を上げる必要があるのです。1000万借金したとして毎月10万円返済したら100か月で利子も返さなければいけないので10年前後かかります。

このように美容師オーナーはそれほど儲かっていません。むしろ結構ギリギリです。

それでも美容師が独立したがる理由

並みの美容室のオーナーだとそれほど儲かりません。それでも美容師が独立したがる理由はサロン勤務の待遇の悪さです。20歳前後でサロンに就職するととても厳しい生活が待っています。朝から晩までサロンワークの毎日です。福利厚生もないに等しく、固定給ではないところもあって風邪をひいて休むと働いていない分はもらえません。1年で5割、3年で9割辞めると言われています。

このような生活を続けていると独立したいという思いはとても強くなってきます。また独立すればいい生活ができると思いがちです。知り合いの美容師で独立して成功した話が耳に入ってくれば憧れの気持ちは強くなってきます。

独立してオーナーになれなくても

美容師になる人は美容業界の現実を知るとほとんどの人が独立を目指します。しかし8~9割はスタイリストになることを諦めて美容師を廃業します。念願叶って独立しても大多数が失敗に終わるという過酷な現実があります。これほどまでに厳しい美容業界において経営者となってあなたが成し遂げたいことは何でしょうか?それを自分の中で深く問いかけて答えが見つかる人ではないと続けることはできません。深い思考力が要求されます。

美容師を廃業しても歩合制の営業会社などに就職して頑張って仕事をしてけば年収1000万円も可能です。独立した美容師のオーナーになるより短期間でお金を稼ぐことができるのです。それにも関わらず苦労する理由はなんでしょうか。

つまりお金だけを目的としては美容室としてやっていくことはできないのです。確かに美容業界で生きるとお金の苦労が絶えません。借金してサロンを作って借金を返すために働くというサイクルに陥りかねません。ただお金を最大のモチベーションとするのはあまり賢明ではありません。お客さんに満足していただかないと先はないです。金、金している美容室はいずれ淘汰されていきます。当たり前のことですが人のために尽くせることに最高の喜びを感じることができる人しか成功できないでしょう。

まとめ

ここまで成功する美容室オーナーと失敗するオーナーの特徴を紹介してきました。

失敗するオーナーの特徴を紹介しましたが、美容室は年間8000軒廃業します。47都道府県で割ると1都道府県170軒になります。東京は美容室が密集していますので170軒では到底すまないでしょう。

多くの美容室が開業しても潰れていく中で生き残るために何が必要かをしっかり考えていく必要があります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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